「ジェイキー と ずぼらちゃんのドーナツ100個プロジェクト2026」の活動報告

 

 

お昼の12時に門真を出発し、車中泊を経て翌朝9時に「南三陸さんさん商店街」に到着。

ジェイキー と ずぼらちゃんはご地域の方々にご挨拶をしたのち、南三陸震災遺構「高野会館」に向かいました。
普段は立ち入り禁止の建物なのですが、当日は高野会館を管理運営されておられる「南三陸ホテル観洋」の副支配人の阿部さんが建物内での当時の状況などを説明してくださいました。

ガラス片とか、コンクリート片とかあったり、カーペットが全部流されてたり、天井も剥き出しになっていてケーブルが垂れていたり。
生々しいところがすべて学びで何かを伝えようとしてくれているかのようでした

海から200メートルほどの位置に建つこの会館は、327名と犬2匹の命を救った建物です。
お話を聞くと思わず涙ぐんでしまう場面も。

当時、3階ホールで南三陸町社会福祉協議会が主催する高齢者の芸能発表会が行われており、地震が起きた直後、外の様子を見ていた元漁師で高野会館の営業部長の男性が、自身が経験した1960年チリ地震津波の知見から大きな津波が来ることを予見し、「生きたければ、ここにいなさい」と声をかけて、それぞれの家や高台の避難しようとする人々を制止し、この建物に留まるよう、この建物は堅牢で必ずみんなを守ってくれると引き止めたそうです。

「この建物が崩壊するなら町も全滅だ」と建物の強度に絶対の自信を持っていた営業部長ですが、4階建ての建物の3階の窓から、それよりも高い位置で迫る津波が見えた時の絶望感を想像しました。
建物は3階と4階の間の高さ17メートルまで浸水し、4度押し寄せた津波は屋上に避難して立つ人々の膝下まで海水に浸かったそうです。中には「これ以上津波が来たら、みんなで一緒に流されよう」とまで覚悟をした人もおられる中、高野会館に留まるよう引き止めた営業部長の心中を思うと心がかき乱されました。

 

その後、ジェイキー と ずぼらちゃんは仲間のキャラクターさんたちと共に、旧南三陸防災庁舎のある「南三陸震災復興祈念公園」に徒歩で移動しました。なかなかの暑さの中を歩いて行くと、とても綺麗に整備された公園にたどり着きました。

旧南三陸防災庁舎は、12メートルの屋上を越える津波にのみ込まれ、43名の命が失われた場所です。当時24才の遠藤未希さんが町職員として放送室に駆け込み、最後の最後まで防災無線のマイクを握った、あの建物です。南三陸町の住民約1万7700人の約半数が避難して生き延びることができました。命がけで職務を全うした遠藤さんは手話を熱心に学ぶ心優しい女性で、2010年の7月に結婚されたばかりだったそうです。あの日から43日後、志津川湾に浮かぶ荒島の北東約700メートルの海中で発見されたそうです。

庁舎を見上げるのはとても辛く。込み上げる思いを抑えられずにいました。
多くの方々が防災無線を聞いて避難されました。

 

その後、女川町にある震災遺構「旧女川交番」に向かいました。ふれあい広場にある「伝承の鐘」を鳴らしたあと、津波の引き波により、基礎の杭ごと引き抜かれ、建物がそのまま横倒しになった鉄筋コンクリート造りの2階建ての交番の姿を見ました。
津波の力は引き波のほうが強いと、高野会館でおっしゃっていた阿部さんの言葉を思い出していました。

 

翌日、「石ノ森萬画館」に行きました。こちらではご当地キャラクターのステージをさせていただいたり、館内を散歩させていただきました。
この石ノ森萬画館も被災した建物で、建屋自体が完全に津波にのまれ、石ノ森先生の多くの資料が流されてしまったそうです。今は展示物も補充され、復興のシンボルのような施設になっています。

そして、石巻市震災遺構「門脇小学校」へ。ここでは語り部でイギリス出身のリチャード・ハルバーシュタットさんがいろいろとお話を聞かせてくださいました。英語教員として宮城に在住していたリチャードさんは石巻在住30年だそうで、震災後もこの地に留まり、旧門脇小学校の館長を務め国内外の方々に震災の教訓を語り継ぐ活動をされています。

鉄筋コンクリート三階建ての校舎は、津波被害のあと津波火災に遭い、校舎全体が炎に包まれ、壁や天井は黒く焼け落ち、通っていた子どもたちの机やイスの金属部分だけが焼け残った凄惨な記憶を残す震災遺構です。

屋上に避難したとしても、津波で押し寄せてきた可燃性の瓦礫が炎を運び、命を脅かす。やっとの思いで屋上に避難したら、下から火炎と凄まじい熱波が避難者を襲いました。

英国大使館から福島原発の事故を鑑みイギリスに帰国するようにとの連絡があり、一旦は石巻を離れ、しかしながら揺れ動く気持ちを抱え、悩んだ末に石巻に残ることを決めて舞い戻ってきたリチャードさんを見て、帰国を勧めて送り出してくれた石巻に住むリチャードさんの親友は、「馬鹿野郎!」と叫んだそうです。でもその親友に目に涙が光るのを見たリチャードさんは「人生で最もうれしい馬鹿野郎という言葉だった」と感じられたそうです。

 

「ジェイキー と ずぼらちゃんのドーナツ100個プロジェクト」は、初日の「南三陸さんさん商店街」と、二日目の「石ノ森萬画館」で行いました。

子どもたちはキラキラとした笑顔をで門真のドーナツを受け取ってくれて、それを見守る大人たちもニコニコと眩しいものを見るような笑顔でした。

ジェイキー と ずぼらちゃんが「僕たちが暮らす大阪府門真市の皆様が、東北でドーナツをプレゼントしてあげてとお金を出し合ってくれて、それで持ってきたおいしいドーナツなんです」とお伝えすると、涙を浮かべる方もおられました。

子どもたちだけではなく、大人たちにも。

遠く離れたところにも、思いを同じくしている人たちがいることを伝えることができた、そんな素敵な2日間でした。

「ジェイキー と ずぼらちゃんのドーナツ100個プロジェクト2026」をご支援くださいました皆様にあらためて御礼申し上げます。

守口門真総合法律事務所様
隠れ家ぶらっと様
Studio Canaliy様
プルクラード橋口(株)様
大江孝行様
若狭や製麺所様
朴井登貴夫様
本澤弘美様
遠山真由美様
水井キャサリン様
辻本琴美様

ご温情に深く御礼申し上げます。

 

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